ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

仔犬工場が存在できる訳

仔犬工場とは、従来の生き物としての繁殖の範疇を超えて、自らの金儲けの為に犬猫の命と健康を削りながら、終わりの無い出産を繰り返させる業者の事です。

 

昨今の「猫ブーム」という虚構を真に受けたブリーダーの間では、「猫は蛍光灯を当てておくと年中繁殖できる」という話が出回っています。

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彼ら彼女らが、ここを出られる時は、もう繁殖ができない身体になった時か、あるいは命を落とした時です。

 

使われるだけ使われた彼らの中でも、特に出産という大仕事を繰り返す女のコは、毛も肌もパサパサになり、歯も抜け、爪も毛も伸びきっているケースが散見されます。

 

出産を経験された方は、その時の過労ぶりを考えて、産んだら次産んだら次と繰り返させられる事がどういう事か想像してみて下さい。更に、我々にはその我が子を育てる苦労も含めた楽しみもありますが、子犬工場の彼女らは49日後には我が子を奪われる訳です。

 

なぜ、こんな仔犬工場が成り立つのか?答えは私たち消費者の近くにあります。

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この写真では、なんと路面から犬猫が見られるようになっています。この、ペットショップにズラリと並べられるガラスケースが、言わば仔犬工場で作られる犬猫の「受け皿」になっています。そして、そんな「受け皿」が全国に何万部屋もあるからこそ、仔犬工場は安心して産ませる事が出来るのです。

 

かつては、煌々とした光の中で、朝まで営業しているペットショップが散見されました。今でも、他県まで犬猫を運んでいって、その場限りの販売を続けている、移動販売なるものが生き残っていたりします。

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これは、ドッグフードを定期購買すれば、犬猫は半額だというチラシです。

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これは、100円で売られているダックスの写真です。

 

こんなペットの流通を、最も支えてしまっているのは、無知な消費者です。私達は人生の中で、本当に多くの人達が「動物が好き」「犬が好き」「猫が好き」と語るのを聴いてきました。

 

その中で、本当に彼らの命の尊厳まで考えて好きなのは、いったい何割なんでしょうか?私達は、それを増やしていかないといけません。

 

「生体販売が禁止されたら、全国のペットショップにいる犬猫はどうなるんだ?」という心配をする人がいますが、本気で考えているなら心配ご無用です。私達にとっては残念んでもありますが、生体販売がある日突然禁止になる事はあり得ません。

 

私たちが目指すべきは、「買わない」人を増やす事で生体販売を少しずつ縮小させ、愛護団体などが引き受けられるスピードで、最終的に店頭展示販売を無くしてしまう道のりでは無いでしょうか?

 


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