ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

「不幸な犬猫ゼロ」の為の整理をしてみた②その他のペット業界

「不幸な犬猫ゼロ」の為に、それぞれの段階や対象に対して何ができるか?②その他のペット業界です。

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ここは最も判断が難しいところかも知れません。というのも、保護犬や保護猫への取り組み自体が、まだまだマイノリティだという事もあり、メーカーなどは積極的に関わっているところが非常に少ないんです。

 

という事で、メーカーについては私の少ない経験によるものが中心となります。

 

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まずはドッグフードですが、私が支援を受けた経験があるのは、ナチュラルハーベストとニュートロです。保護犬の譲渡活動を始めた事を何処かで聴いたナチュラルハーベストさんは、先方から電話を頂いて、真空パックに穴が空いたけど、賞味期限に問題の無いフードの提供を進言頂きました。

 

また店頭で譲渡活動を知ったニュートロさんも、フードを提供頂くようになりました。個体差があって、それぞれに合う合わないがあるので、2種類のメーカーから提供頂けるのは、非常にありがたい事でした。

 

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保護活動をしているから、という理由で取り引きが始まったのは、ドッグスリングの「erva」さんでした。彼らはこの活動を「自走型保護犬活動」と名付けてくれました。すなわち他人に委託するのではなく、自分達のビジネスで自分達が保護犬を救うという事ですね。このスリングの特徴は、できるだけ身体にフィットするものを選び、手で支える必要の無い程度の胸の位置に犬がいるという事です。実はこの「狭さ」が「抱っこ」と同じポジションを取り、犬にとって安心できるそうです。

 

他には、「保護犬・保護猫」向けにペット保険を始めた会社が、何社か現れ始めました。私が知る限りでは2社で、代理店としても消費者としても、若干入りやすさに差がありました。例えば年齢制限が有り無し、代理店として年間のノルマが有り無しなどですね。

 

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保護犬や保護猫の譲渡活動に協力的なショップや病院は、私が知る限りでは想像以上に存在します。特に個人が経営しているショップや病院では、譲渡会を開いたりしていたり、ボランティアトリミングに積極的な方針もあります。岡山では、1ヶ月に1千万以上の生体販売をしていた店が、2代目に代替わりした途端に、生体販売を辞めたのを知っています。保護犬譲渡をしなかった為に、大きく取り上げられる事はありませんが、ボランティアトリミングには参加されています。私よりも余程、勇気のある行動だと思いました。

 

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ここまでは「業界の中のこういう会社を応援」という見方をしてきましたが、逆に酷い店舗やメーカーは使わない事で、「不幸な犬猫ゼロ」に貢献する事もできます。最も簡単なのは、生体販売している店舗では、買い物をしないということです。

 

生体販売業界は、犬猫を売らないとどうにもならないので、聴く耳を持つとは思えませんが、それ以外で成り立っている店やメーカーなら、私達の声を届ける事が充分可能です。

 

保護犬や保護猫を支援するような商品開発を望んだり、そういう活動に積極的なショップだけを利用する事で、パワーバランスが変わってきます。その他のペット業界は、生体販売業界に比べると、はるかに影響を与えやすいと思います。

 

ショップや病院以外は、あまり浸透していない保護犬や保護猫に関する活動ですが、この段階でも積極的に動いているメーカーなどは、注目して応援してあげる事が、私達の意思表示になるのではないでしょうか?

 

 


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