ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

ペットを売らないペットショップ打合せ①

今日は、ペットを売らないペットショップに転換する為の、打ち合わせ第1回目でした。

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①商材の入替

基本的にパピー用の商品は、ほぼ売れなくなるので、その辺りは大幅に変えていく方針が必要です。また、保護犬を考えて来てくださる方の中で、結局譲渡する事になる相手は、家族になった犬達の健康まで考慮したものを与えてくれる事が多いので、フードやオヤツのラインナップも、レベルアップさせて良いです。

 

②チラシ制作

今回の場合、生体販売のセールなどをやっては、本末転倒だという判断によって、このチラシはリニューアル後の新しい姿を知ってもらう為のチラシです。まだ少し先の話になるので、まずは業者の選定から始まります。今はネットなどで制作できるチラシもありますので、いくつか見積もりを取ってからのスタートになります。

 

③ホームページのリニューアル

コンセプトや家族の提供の仕方が、ガラッと変わりますので、ホームページのリニューアルは必須です。生体販売が中心の店舗は、犬の情報発信ばかりだと思ってそうですが、実は動物愛護的な考えをコンテンツとして発信する場合、その情報量は生体販売の情報発信を、遥かに上回ります。

 

④改装工事

これもチラシと同じく、業者選定からスタートです。ペットとは縁もゆかりも無い業者でも、全く問題ありませんが、どんな犬達がそこで暮らす事になるのか、どういうトラブルが考えられるかを理解できる人がいないと、次から次へと問題点が出てきます。前がまさにそうでした。

 

⑤愛護団体連携

事業だけポンと変えても、何をどうすればいいのか?どんな書類が必要か?断り方は?確認事項は?これまでに経験の無い疑問点が、いくらでも出てきます。愛護団体の譲渡会を見学させてもらったり、里親さんに対する説明を横で見たりと、それなりのトレーニングがスタッフにも必要です。頼りになる愛護団体と、関係を持っておきたいところです。

 

⑥保健所登録

愛護団体として、保健所にボランティア登録をしないといけません。もしかすると、⑤の愛護団体との連携があった方が、スムーズかも知れません。登録ができれば、いよいよ引き取ってくる保護犬を選ばないといけませんし、その覚悟も必要です。

 

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ホームページなどで発信する情報の一部で、まだまだ考えたり増やしたりする余地はあります。しかし、保護犬や保護猫の譲渡活動と同時に、今回の件では「終生飼育を広める」為の情報発信もしようと思っています。

 

私達自身は、終生飼育など当たり前だと思っていますが、それを意識せずに飼っている人や、迎えようとしている人も、まだまだ世の中には多いです。私達が、そんな考えを広めていく事で、「救う」だけでなく「安易に買わせない」「最期まで責任を持つ」という貢献もできるはずです。

 

生体販売にインセンティブ付けるような「下衆な」商売をせずに、業界はもっと積極的にこういう事を発信したらどうでしょうか?