保護犬・保護猫文化を創るのは貴方です。
私のライフワークは、生体販売糾弾です。そもそも生体販売を辞めたのは、当時12万頭もの犬猫が殺処分されていた中で、なぜまた新しい犬猫を次々と産み出す必要があるのか?経済よりも優先すべき順位を考えた時に、明らかな矛盾があったからです。
今は生体販売の流通過程で、年間約2万5000の犬猫が死んでいると言われていますが、当時の数字は不明です。この数字が長年変わってないところを見ると、当時も同じだったのかも知れません。
だとすると、当時解決すべきは「殺処分問題」の比重が大きかったかも知れません。ところが現在、犬に限っては殺処分が約8000、流通死は12000と逆転現象が起こっています。
これを両輪で解決するには、日本人が今よりも保護犬や保護猫を積極的に迎える文化が必要です。行政を糾弾するのもひとつ、私のように生体販売の暗黒面を晒すのもひとつ。しかし最後には、どれだけ多くの人が保護犬や保護猫という選択肢を選んでくれるか?そこが進めば、殺処分と生体販売は直接的に減っていき、流通死は間接的に減っていくでしょう。
両輪とも前進する訳です。
文化になるというのは、普及するということです。1960年代、カラーテレビ・クーラー・自動車は、三種の神器と言われたほど贅沢なものでした。ところが、メーカーによる企業努力や国民が経済的に豊かになる事で、これらの価格は相対的に下がっていき、今ではカラーテレビは卒業したり、クーラーどころかエアコンがひと部屋に1台、自動車も1人1台の時代になりました。
この企業努力が、現在の私たち動物愛護活動をしている人間、特に保護犬や保護猫の譲渡を実際にしている、愛護団体やボランティアの皆さんです。そして、これを既に興味がある人だけでなく、文化に昇華させるには保護犬や保護猫を迎えた里親さん達の、日々の喜びの発信が必要だと思っています。
テレビは観てて楽しい、クーラーは夏をこんなに涼しく過ごせる、自動車があれば家族で遠くに出掛けられる、こういう実際に経験した声こそが、メーカーの広告よりも大きな役割を果たしたのでは無いでしょうか?
マスコミや著名人が、保護犬や保護猫を推奨してくれる事も有り難いですが、それだけでは「ただのブーム」になり兼ねません。ブームでは無く文化にするには、もっと小さな力でも多数の声が必要です。それが皆さんです。
そして著名人とは違う、現在の国民の象徴こそがまさに私たちに勇気と自信をもたらしてくれるではありませんか!
かつて、私たちにとって、こんなに大きな機会があったでしょうか?
日本の国家元首こそが、保護犬や保護猫に大きな理解を示している今、私たちも犬猫の明るい未来の為に邁進していきましょう。
DO NOT BUY!トートバッグ(縦355mm×横345mm×マチ100mm・紐25mm×560mm)