ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

多くのペットショップが説明しない犬が生きていく費用

これを馬鹿正直に説明していれば、こんなに収容や殺処分に苦しむ期間は長くなかったでしょう。そして代わりに、ペット業界は今の半分の市場だったでしょう。それぐらい、ペット業界は自己都合によって、犬や猫に対する罪を作ってきたと言っても過言ではありません。

 

何も知らず、何も知らされず、ペットショップから仔犬や仔猫を迎えようとしている人がいたら、ぜひこの記事を見せてあげて下さい。


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毎日必ず必要なのが「食事」です。うちの場合は、ナチュラルハーベストのシュープリームです。1袋約1.5kgで、5kgのシニアなら1日80g。1ヶ月で換算すると、約5,000円前後になります。いや、確かにちょっと高めですが、食欲が無くなった時のトッピングなども考えると、これぐらい考えていても良いと思います。年間6万円です。

 

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狂犬病予防注射(年1回)、混合ワクチンの接種(年1回)、フィラリア症予防のための薬(4月から12月に月1回)、ノミとダニの寄生を予防するための薬(月1回)、この4つは一年間に必要な医療費です。

狂犬病予防注射が3,000円前後、混合ワクチンを余裕を持ってみて10,000円前後、フィラリア予防の薬が5,000円前後、ノミ・ダニの予防が15,000円前後、合計で年間33,000円前後は最低限必要な医療費です。もちろん、病気や怪我があれば、これ以外に医療費が必要です。

写真のネクスガードは、看板犬を引き取って初めてチャレンジした、フィラリア予防+ノミ・ダニ予防の薬ですが、会計の金額見て動揺しました(笑)。

 

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続いて美容の費用です。うちのトイプードルの場合、月に約7,000円ですが、都心とかなら2倍でしょう。たまには炭酸泉してあげるとして、年間になれば岡山でも約9万円ですね。短毛種でシャンプーだけなら、半分ぐらいでしょうし、中型や大型になればシャンプーだけでもそれぐらい必要です。プードルなどのカット犬を、家でも綺麗にできると思ってる人は、トリマーという職業を舐めています。素人が洗えば、逆に毛玉だらけになって、愛犬を傷める事になります。カット犬でなければ、家でも洗えるかも知れませんが、大変なのは洗う事じゃなくて乾かす事です。

 

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トイレシートや猫砂、オムツなどの消耗品も必要です。うちの場合はオムツを使用していますが、20枚入りで1,200円前後です。10日間で使い切りますので、1ヶ月で4,000円前後になりますね。年間なら5万円程度、、、。まあまあなコストですね。そう思うと、トイレトレーニングはした方が良いかも知れません(笑)。

 

ここまでで年間約23万前後ですが、この時点で病気もしていませんし、オヤツすらあげていません。年間30万円程度は見積もっていた方が、余裕をもって生活できると思います。

 

私は生体販売をしていた頃、犬の代金はそれ以降の費用を考えれば、非常に安いものだと言ってきました。これぐらいシビアな説明をすれば、本当ならこんなに犬猫たちが溢れるような世の中にはなっていないはずです。

 

ペットショップはこの費用を隠しながら、ローンまで組ませて仔犬や仔猫を売ってきました。その結果、こんなにお金がかかるとは思っていなかった、という理由で放棄する人も作ってきました。

 

これから、仔犬や仔猫を買おうという人がいたら、ぜひこの費用を見せてあげて下さい。

 

 


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