ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

秋田犬ブームとか、メディアは正気か?

今日もメディアに踊る、「秋田犬ブーム」という文字を見ました。私はこの「煽り」を、正気の沙汰とは思えません。

 

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先日、秋田犬を贈られたザギトワさん。彼女の言動から、大切にしてくれそうな事は充分に伝わりました。ただ、それ以降メディアが煽るようになった、秋田犬については別問題です。

 

ザギトワさんが抱えた秋田犬は、哺乳類が本能的にかわいいと感じる仔犬です。この姿の秋田犬を見せて煽ったメディアは、秋田犬の大きさを伝える努力を怠っています。

 

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秋田犬は大型犬で、柴犬の数倍の大きさです。誤解を恐れずに言うと、一緒に生活するハードルは、犬の身体の大きさと比例すると言っても過言ではありません。

 

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ご存知の通り、過去にはプーチン大統領に秋田犬が贈られました。プーチン大統領は大変な愛犬家で、他国の国家元首が犬をプレゼントしようとした際に、首根っこを掴んでアピールしている所を、我慢できずに抱きかかえに行った程です。ただし、その国家元首イスラム教の国家で、犬は不浄な存在だという文化は考慮しないといけません。

 

そして、そんな愛犬家のプーチン大統領も、日本から2頭目の秋田犬を贈られそうになった時には、キッパリと断りました。これは、愛犬家としての理由だけでは無いかも知れませんが、愛犬家としては賢明な判断だったと思います。

 

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メディアはせめて、「秋田犬グッズブーム」程度を推すべきで、「命」あるもののブームなど必要ありません。私が直接は知らない時代の、ハスキー犬ブームが起こった後、保健所はハスキーで溢れたと聴きます。消費者金融のCMで、チワワがブームになった後は、保健所に溢れたどころか、「野良チワワ」も散見されたそうです。

 

近年は「猫ブーム」とか「ネコノミクス」などという、笑えない煽りが蔓延して、また「命」のブームに対するハードルが下がろうとしている印象を受けます。

 

モノならブームを起こして、飽きたら捨てる事もある程度自由でしょう。しかし、命あるものに「ブーム」は必要無いどころか、邪道です。これ以上、保健所に不幸な命が溢れないよう、メディアに煽られない消費者、メディアをいさめるような賢い消費者が増えるように、「命」にブームが相応わしく無いことを知っている私達が、しっかり発信して伝えていきましょう。

 

 


世界のアニマルシェルターは、 犬や猫を生かす場所だった。 [ 本庄 萌 ]