ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

スペインで「断尾」が禁止される時日本では

「やっぱり日本って、動物については遅れてる」と思わされるニュースがありました。

 

https://doubutsuoukoku.jp/%e6%9c%80%e6%96%b0%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9/supein-danbi-ihou/

 

スペインで「断尾」が禁止されるそうです。

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私は日本が大好きです。だから、日本が動物愛護後進国という言葉を聴くと、つい反論したくなります。それは私の奥にある感情を揺さぶる事なので、どうしようもありません。


さらに、その言葉が出る理由が、「欧米では生体販売は無い」とか「殺処分ゼロのドイツは優しい」という、間違った情報による事が多いので、なおさらです。イギリスひとつ取っても、やっと「イングランド」で「仔犬仔猫の販売」が禁止されるだけで、スコットランドや成犬成猫の販売は禁止されていません。また、ドイツは殺処分ゼロという行政の数字を取り上げる事が多いですが、狩りのシーズンが終わった時の飼い主による犬の殺処分は非常に多いです。私たちは「事実」と対峙すべきだと思います。


ところが、「スペインで断尾が違法」と言われると、「やっぱり日本は動物については、途上国だな、、、」と思わざるを得ません。

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スペインは人口約4600万人、GDP約1兆2000万ドルの王国です。日本は人口約1億3000万人、GDP約4兆1000万ドルの国家。教育水準も経済水準も大きく差があるのが事実です。

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ところが、スペインでは「断尾が禁止」され、日本ではそんな事が話題にもなりません。「断尾」というのが、今回は象徴的になってしまっていますが、要するに犬や猫について法律や規律を整える文化があるか無いかの違いと言って、差し支えないと思います。

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トイプードルにしても、これが本来の尻尾です。色々と由来や目的はありますが、主な目的は「形をそうする為」です。例えばショーなどを考えると、その犬本来の姿ではお話にならない犬種もあるでしょう。彼らは自分の意思で、尻尾や耳を切ったのではありません。人間のピアスやタトゥー、整形とは全く意味が違います。自分が望まぬうちに、尻尾や耳を勝手に切られ、別段有利になる事も無い。

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これも勝手な想像ですが、うちのプードルが尻尾を振っている姿を見て、「本当ならもっとブンブン振りたかったんじゃないか?」と思う事もあります。

 

日本の数分の一の規模であるスペインで、「断尾」が違法になる今、日本の法律に関与する中核では、「マイクロチップ導入」だけに躍起になっています。どこか、観点がズレていると感じるのは、動物の為の事を考えていないからでしょう。

 

やはり本当に日本の動物を取り巻く環境は、世界からドンドン遅れているのかも知れません。