ペットの売買がない日本へ 澤木のブログ

ペットを取り巻く環境の問題を、辛辣に取り上げて参ります。

ペット産業との対話セミナー澤木書き起こし②

川北氏・奥田氏・澤木のディスカッション編(澤木の発言のみ書き起こし)

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「ショップなどを褒める仕組み、業界で作るのは現実味がある。市民活動発の褒める制度は可能なのか?うち(奥田氏の取り組み)が褒める制度を作ると、非難の嵐で炎上リスクを伴う。市民活動からのショップを褒める仕組みには違和感は無いか?」

澤木:無理ですね。私の観点から見ると、褒めるという事はすごく難しいです。私のパーソナリティで、褒められて育ったことが無いとか、人を褒める事が無いとか、そういう問題もあるんですけど、先ほども申したように生体販売に対して問題点を非常に感じているので、そこを飛び越えていきなり何かを褒めるという事はすごい難しいと思うんですよね。だからこそ、そういう圧があってこそ業界は初めて何か動こうとすると、圧が無い限り業界ってそんなに自主的に動かない、特にペット産業は燦々たる有り様だと思ってるんですよ。まあ、自浄作用ほぼゼロですね。だからこそ、そういう声が挙がってきた時に、間に立つ人間が要るんですよ。私は批判しますし、これからも批判し続けますけど、それだけで業界が自主的に変わっていくとも、そんなに思ってないです。やっぱり間に立つ人間が出てきて、私達のような声をどう届けてどう具体的なミッションとして動いていくか?という役割が必要だと思うんで、炎上リスク覚悟の上で奥田さんが動くしかない。

 

「批判的な発信をするときに、特定のここのショップがという事を入れたりしますか?」

澤木:私のは、自分で言うのも何なんですが、結構公共性が高いので具体的な名前は出さないです。例えば写真で、「業界最安値」とか書いてるゴミみたいな店があるんですよ、「クー&(ピー)」とかが。そういうところは、看板(写真に)撮ってきても文字を消しています。あんまり、脇が甘くならないように気を付けていかないと、私のような方向性と足並みを揃えて見てくれてる人にも、迷惑がかかる事がありますし、「そういう発信をしているヤツらは頭がおかしいんだ、企業の名前晒して」と、というような事も考えないでは無いですね。

 

「現場で見てきた感じからして、環境を開示できるブリーダーが多いのか?そうじゃないのか?」

澤木:相当抵抗はあると思います。私が生体販売やってた頃というのは、まだまだ地方の小規模店舗であっても市場から仕入れて来ることが多かった時代なんで、市場に頼らざるを得ないブリーダーというのは、犬や猫の住環境が相当悪いんじゃないかなというのはありますし、今だと法改正で無くなったと誤解してたのが犬の通販です。あの、犬の通販サイト見ても、対面販売が義務化されてどういう抜け道を探したかというと、地元のブリーダーに犬を委託して地元同士で飼い主と「対面販売」をするという、こういう抜け道を作った訳ですけど、そのサイトを見ると「見学可能」「見学不可能」という表示をしてあるんです。「不可能」のところは相当多いですね。ペットショップという業者に対してはオッケー(消費者に対してはNG)、というような段階はありますね。

 

「消費者見学NGのところは、飼い主さんが実際見に行ったらどうですか?」

澤木:まあ、ドン引きですね。消費者の意識にもよりますよ、ホントに「人による」っていう、しょうもない答えしか言えないんですけど、例えば私のSNSに集まってきてくれてるような人が見ると、ドン引きですね。一般的なペットショップを見てる分には、違和感が無い人でも繁殖の現場に行くと、ドン引きの現場が多いですね。

 

「私が見たところなんかでは、比較的まともな所もあるんですけど、どう違うんでしょうかね」

澤木:多分、商売が下手なところが、スパイラル的に落ちていくんだと思うんですよ。儲からないからドンドン汚くなって、儲からないからドンドン犬にだけしわ寄せがいって、自分が生活していく為の得ないといけない金銭というのは、そんなに変わってない訳ですから、儲からなくなればなるほど、それを捻出するのが難しくなるじゃないですか。そうすると、狂犬病(予防接種)は止めとこうかみたいな、そういうレベルに落ちていくという所は多いと思います。

 

「動物愛護家を分類できずに、感情的な運動と理性的な取り組みが混在している事について」

澤木:私は基本的に諦めないので、諦めないし折り目も付かないプライドを持っているので、まったくめげないんですよ。だから、例えば話を聴いてくれた人のうち、5%でも共感してくれれば、それを繰り返すのみなんですよ。だから、あまりにも早く結果を出そうとして、悩みとかストレスとかが膨張していって、例えば動物愛護とか動物福祉を辞めてしまう人が多くなる事の方が、私は懸念(している事)ですかね。動物愛「誤」と動物福祉を一緒にされて、迷惑をこうむっているとかのストレスですね。だから、面倒くさくなったから、もう(動物の活動)辞めよっていう人多いですよね。

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「総括的に一言」

澤木:私にとっても、間に立って調整をしてもらえるような、そういう存在が居た方が有効的に動けるんだろうな、というような事ですね。

 


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